「働く」だけではない就労支援

今日はインクルささぐりの中で取り組んでみた「自分史づくり」のワークのご紹介をします。

通常、インクルささぐりでは受託業務を中心にいわゆる「売上」の上がるようなお仕事を利用者様には取り組んでもらいます。
就労支援事業所としては当たり前のことですが、ステップアップや自立ということを考えたときに、それらだけをしていて利用者様の社会的自立につながるか?というと足りないとも思うのです。
そこで受託業務の納期との兼ね合いも見ながら様々な取り組みに挑戦してみています。

例えば、個別支援計画等で「目標を見つける」こと自体が計画に盛り込まれる方もいらっしゃいます。
それに対して「日々の業務」を提供しているだけでは達成が難しいことも多いと思います。

今回、利用者様それぞれに業務の隙間を見て「自分史づくり」を試みてもらっています。
生まれてから今まで、どんな経験をしてきて、どんな思いをして、どんなスキルを身に着けたのか、自分がどんなものに夢中になったのか、どんなものが好きなのか…それらが今も変わらないのか、移り変わってきているのか…
こういう棚卸的な作業に取り組んでもらっています。

これを必要に応じて面談時に活用したりして、強みや好きなことを再認識して、利用者様には自分自身のブランディングのようなことまでしてもらえるようになると良いのではないか?と思っての取り組みです。

様々な事情を抱えて生きてこられた方もいて、中には大変さを覚える方もいるとは思います。

それはそれで、少しずつでも自分の過去と向き合う作業を通して、「今の自分があるのは過去があったから」という前向きなスタンスを身に着けてもらう材料にしてほしいです。
また、場合によっては「自分をゆるす」みたいなことで、生活の足かせになっていたものを振り払う要素にもなれば尚良いかなと思いもします。

近い将来インクルささぐりを「卒業」していく方も出ることでしょう。
そんな時に、等身大の自分を進路先や社会生活に反映していけるととっても生きやすくなるのではないでしょうか?

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