等級と困難さはイコールではない

スタッフの永田です。

今日は、私の元々の専門である発達障がいのお話です。

発達障がいをお持ちの方は、療育手帳や精神障害者保健福祉手帳などを所持している方もいらっしゃると思います。
手帳には、等級が記載されているわけですが、その等級と社会生活上の困難さはイコールではありません。

「わざわざ書かなくても分かっている」というお声も届きそうな話ですが、改めてこういうことを書くことも大切だと思いますので興味のある皆さんはお付き合いくださいませ。

例えば療育手帳のA2やA1といったいわゆる重度の診断が出ている方たちでも、周辺環境やサポートの在り方で、生活上の困難さというのは随分変わってきます。
この生活上の困難さを和らげるところが、支援の役割だと思います。

反対に、B1やB2といった軽度の診断の方でも、生活する上では大きな困難さを抱えていらっしゃる方もいます。

どうしてこういうことが起こるのか?と思ったりする方もいるかもしれません。
これはおそらく支援の受けやすさが影響していると思います。

重度の方は、上手に福祉制度を利用すると手厚い支援が受けやすいということがあります。
対して、軽度の方は、周囲の理解が得にくいという実態なども相まって大変になっているということもあるでしょう。

もちろん、それぞれの等級に比例するように困り感を抱えている方もいるでしょう。

いずれにせよ手帳の等級や診断名というのは、あくまで傾向や目安を見える化したもので、等級ということにとらわれ過ぎず、困り感にフォーカスして、生活のしやすさ、豊かさにつながる支援につながることはとても大切だと思います。

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