本人が困っていない場合もある

こんにちは、スタッフの永田です。
勝手にブログ更新強化月間と定めてせっせと更新をしております。
日々の出来事も残していく予定ですが、改めて私たちの事業所のカラーを知ってもらうためということで、その根っこの考えみたいなことをお話ししたいと思います。
お時間が許せばお付き合いくださいませ。

さて、インクルささぐりも就労支援の現場ですから、利用者様の自立、ステップアップのために必要だと思われる事案や事象と向き合うことが私たち職員の役割です。

その上でまず考えるのが、「それは誰が困っているのか?」ということです。
利用者様ご本人が困っているのか?
ご家族が困っているのか?
あるいは、その他の誰かが困っているのか?
といった具合です。

こう分類したとして難しくなるのが「本人は困り感が少ないが、他の誰か困っている」というケースです。
ご本人を起点として発生している事案でも必ずしもご本人が困り感を抱いているとは限りません。
表現としては適切かは分かりませんが、「周りが振り回される」こともあるかもしれません。
けれども、ご本人はケロッとしている、ということが起こり得るのは一つの実情ではないでしょうか?

ご本人が困っている場合には、ヒアリングや観察を細かにして、困り感を解消するための提案や策を練っていき、ご本人に提供します。
しかし、今申し上げたようなご本人は大した困り感を実感として持てていない場合には、やり方を変えねばならないでしょう。

「気づき」が必要なので、どうすればご本人にそれを提案できるか?

オブラートに包まずに表現するのなら「あなたの振る舞いで、貴方は困っていないかもしれないけれど、周りは困っていますよ」ということをご本人の特性や性格に合わせて伝えることが求められるし、それをある種の汎化をして、自分の傾向として注意深く生活をしていけるような「気づき」に落とし込む必要があるのです。

他業種の方々からすると、回りくどいやり方だと感じるでしょうし、そこに「即時的な生産性があるか?」と問われると「見えにくい」ということになってしまうと思います。
それでもインクルささぐりの職員としてチームとしてこういう点については丁寧にディスカッションしていきたいですし、そういう風土を築き育みたいとも思っています。

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