8月20日、パステルアートを初めて行いました。
表面が凹凸にエンボス加工された葉書大の紙に、チョーク状のクレヨンを茶こしの網で削って粉を落とし、指で色を広げるという技法で絵を描くものです。
読んだ本によれば、1995年の阪神・淡路大震災で心に傷を負った被災者のケアのために行われたのが始まりだとのことです。「特別な技術を習得する必要はない。思った事や感じたことを簡単なやり方で表現できるのが、パステルアートだ」と書いてありました。
私は3つの色を紙に広げました。3つの色の層になりました。紙を縦にすると、「これは日没直前の色だ」と思いました。
下段のライトグリーンの層に、木の形を打ち抜いたステンレス板をあてて消しゴムでこすりました。板を外すと、木の形が白く浮かんでいました。これを繰り返すと、林ができました。
同じように中段のブルーの層に、輝く星の型を打ち抜いた板をあてて、消しゴムで消しました。瞬く星ができました。
上段の赤色の層は、大きな丸の形を打ち抜いた板をあてました。夕陽が浮かび上がりました。
私が思い浮かんだ「日没直前の夕方と夜の間、太陽と星が同時に輝く一瞬」の絵が出来上がりました。
クレヨンや色鉛筆などを使えば、稚拙な絵にしかならないのに、パステルアートではそれなりの出来栄えの作品になりました。これには驚きました。
2枚目は、黒のクレヨンの粉を紙一面に塗り広げました。消しゴムで線を引くように消して山の輪郭に見えるようにしました。山の頂上付近に、丸形に打ち抜いた板をあてて消しゴムで消しました。「山頂に浮かぶ満月」の絵になりました。
これだけでは寂しいと思ったので、空の部分に星形をあてて消しゴムで消しました。「空に輝く星々」になりました。
これも、それなりの作品になりました。
完成した絵は、スプレーを吹きかけて粉を固めて定着させました。
絵に自信がない私でも、自分が思ったイメージ通りの、あるいは予想していなかった作品を作ることができるパステルアートを行ったのは、本当に良かったと思います。
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