私は、うつ病により2度の休職を経たのち20年間働いた職場を去りました。
退職するまでは精神病院で「リワーク」と呼ばれる職場復帰のための治療プログラムを受けました。
しかし以前のように働ける状態には戻りませんでした。
超就職氷河期と呼ばれた時期に苦労して就職した会社を去るのは、つらいことでした。
退職後、私は再就職を目指して引き続きリワークに通いました。
ここでは、過去の自分を見つめ直すことができました。うつ病の再発防止のための学習をしました。
ところが、新型コロナウィルスの感染拡大による混乱により再就職先を探すのが困難になりました。
感染拡大が収まるまで3年間待つ結果になりました。
初め私はフルタイムの障害者雇用で働くつもりでした。
しかし体調や精神の面で以前と同じ状態で働く自信がありませんでした。
それで私は、A型就労支援事業所で働くことしました。
1日4時間の就労時間から始めよう、と。
A型就労支援事業所をハローワークのホームページで検索した私は、2023年8月に事業所見学を行いました。
最初に見学に行ったのが『インクルささぐり』でした。
就職面接のつもりでスーツを着た私を、スタッフは笑顔で温かく迎えました。
明るく広々としたオフィスは、贅沢と言える環境でした。
仕事の内容は、私が自信をもって行えると思いました。
私は、ここで働きたいと思いました。
他に5か所A型就労支援事業所を見学しました。
皆、規模や仕事の内容が異なりました。
自分の目で見て確かめることは必要だと思いました。
私は『インクルささぐり』で働きたいと思いました。
スタッフの態度、仕事の内容、自宅から最も近くにあるということが要因でした。
就労したいと申し出ると、「採用します」とその場で返事を受けました。
私は信じられない気持ちでした。採用を断れつづけた新卒時の経験があったからです。
2023年11から『インクルささぐり』での就労を始めました。
4年間の空白期間がありましたけれど、体調や精神面での不安は発生していません。
毎日気持ちよく働いています。
『インクルささぐり』に就労して本当に良かった、と思います。
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